深淵の邪神、旧支配者クトゥルフの名を持つ古生物!
古生物は恐竜以前にも数限りない種が存在した。今回はその中で新発見された、とある邪神の名を持つ生物を書いていく。旧支配者の名を持つ古生物
その名は「ソラシナ・クトゥルフ」
「クトゥルフ神話」に存在する、太古の地球に存在した支配者たちの一角「クトゥルフ」の名を持つ、新発見の生物である。約4億4370万年~4憶1600万年前の古生代シルル紀と、カンブリア紀の海洋の海底に生息していた、ナマコの近縁種とされる。
国際チームによってイギリスのイングランドの岩の中から、化石が見つかった。当時はまだ生物は非常に小さく、ソラシナ・クトゥルフも体長3㎝くらいとずいぶん小さかった。一見すると、ヒトデにも近い姿をしている感じだが、全体が骨板に覆われいた。体には45本もの多くの触手を持ち、これもまた殻に覆われていた。
この触手は海底での移動に使ったり、獲物を捕らえたり、周辺の把握にも使っていたとされる。
こうした特徴から、現代の神話の中でも異質なクトゥルフ神話の神の名がつけられた。
深淵の海底の生物
ソラシナ・クトゥルフは「蛇函鋼(じゃかんこう)」という、オルビドス紀前期からペルム紀後期まで生きていた、すでに滅びた生物群に属していた。
蛇函鋼は全体的にウニに似ているとされるが、巨大な管足を持ち、トゲを持たず、骨片の配列が不規則とされる。口部分には、ウニの歯のような機能を持つがこのグループに特有のもので、特徴的な摂食跡を残すという。
3Dモデルで、ソラシナ・クトゥルフを再現したところこれまでのグループで見つからなかった、「水管系」が見つかった。この管は体内で水分を運ぶ役割の中枢であり、彼らが普段獲物を捕らえるときや、移動に使う触手を動かすための重要なものという。
このことからソラシナ・クトゥルフは移動の際は筋肉ではなく、水圧で移動を行っていたという。こういった環状水管が蛇函鋼でも使ったのは初めてのことである。
それゆえ、研究者はウニよりもこの種はナマコに近いという。しかし身体的特徴から、現在のナマコ類の仲間から分岐したグループであることを示しているという。
旧支配者の大司祭
実際のクトゥルフの風貌は、タコみたいな頭部に無数の触手があり、鉤爪のある腕とコウモリに似た翼、全身は緑のウロコに覆われていた。
背丈は30mに達したとされる。神というが、実際は異星から飛来した生物で、地球のかつての支配者「旧支配者」の大司祭的存在だという。地球は海に囲まれ、それゆえ最も大きな影響力を持つに至ったとされる。
海底に沈んだ古代都市ルルイエに封印されているとされ、クトゥルフが復活するときがこの世の滅ぶ時という予言がある。
クトゥルフの信仰は各地に存在し、人間が平穏と感じる時間はクトゥルフが眠っている間だけとされ、聖書に示されているサタンは、クトゥルフの事ではないかとも言われている。
作者の「ラヴクラフト」がタコなどの軟体海洋生物に強い恐怖を持っていたから、この神話の神々は海洋生物のような容姿のものが多いのだという。
こういった狂気的な種類の生物が存在した、古代の地球、その多様さは神話に結び付けられても、決して違和感はないものだったのだろう。